岩手県

空き家が持つ可能性を探求し、”まるごと”活用する事業を立案せよ

NPO法人高田暮舎

津波で流されたまちに残った空き家の、新たな可能性を探求する

全国各地で有効活用が課題とされている空き家は、東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市でも増え続けています。家財道具や建材などをひっくるめて、空き家を”まるごと”活用する事業を一緒に考えましょう!

このプロジェクトについて

■特徴1:「空き家」を「ひと」のように想うこと
「空き家」と聞くとどんな風景を思い描きますか?
ついさっきまで人が住んでいたかのような、ぬくもりを感じられる家。
一見すると近寄りがたいような、ちょっとくらーい雰囲気の家。
おそらく、皆さんが思い描いた「空き家」はどれも正解です。
家財道具が残ったままで掃除をすればすぐに住み始められる空き家もあれば、床下や水回りなど、費用のかかる設備改修が必要な空き家もあります。空き家になったタイミング、経緯、状況も様々で、同じものは一つもありません。一軒一軒にきちんと向き合うことで、その価値に気づくことができます。
普段は何気なく建物として見ている「家」ですが、こう考えると「ひと」と同じように感じませんか?陸前高田市で空き家に関する事業を行っている高田暮舎(たかたくらししゃ)は、空き家に対して「ひと」と同様に福祉的な観点を取り入れて、空き家の持つ新たな可能性を探求しています。

■特徴2:「ありのままの高田暮らし」に価値を生み出す、高田暮舎
東日本大震災前後で5千人の人口が減少した陸前高田市で、高田暮舎は「高田で暮らす」ことの魅力を発信し続けています。地元出身者と移住者がワンチームとなり、移住支援、仕事探し、住まい探し等を複合的にコーディネート。市と連携しながら、ありのままの高田暮らしに価値を生み出す事業活動をしています。
高田暮舎の大切な事業の一つが空き家に関する事業です。古くから土地にある空き家はまさに高田暮らしの拠点であり、移住者や地域おこしの担い手となる若者が借り手となることで地域貢献にも繋がる資源となり得ると考えています。
一方で、空き家は持ち続けるだけで固定資産税がかかりますし、管理するにも取り壊すにも手間や費用がかかり、家主にとって不安なものであることも事実です。空き家は2030年には全国で2千万軒にものぼるという調査結果があります。「ありのまま」の空き家に価値を見出すことは、今後全国各地で増え続けていく空き家に対する可能性を見出すことにも繋がると考えています。

■特徴3:空き家に残された”モノ”や”コト”の可能性を探求する
一般的に空き家の活用というと賃貸・売買や、リノベーションをしてカフェやゲストハウスなどに生まれ変わらせることがイメージされますが、その前段階の空き家の姿や、大量に残された”モノ”に目を向けられることは多くありません。
高田暮舎では、市から委託を受けて実施している空き家バンクの運営に加えて、空き家に関する総合事業として、空き家の清掃や草刈り等を行う管理業務や家財整理・遺品整理業務など、空き家を活用できるようにするための土台作りから行っています。空き家に残された家具、家電、本、食器、衣服、柱や梁(ハリ)といった建材などは、そのまま使えるものもあれば、古さに価値があるもの、思い出としてその人にとっての大切なもの、資源としての価値があるものなど、様々です。しかし多くの場合は、1軒あたり2トントラック3,4回分の廃棄物として処分することになってしまっているのが実情です。業者に買取・引取してもらったり、必要な方に販売・譲渡するケースもありますが、すべての”モノ”を残すことが正しいとは限りません。残すための分別には大変な手間がかかりますし、例えば、昔の家電は環境負荷が大きく脱炭素化にそぐわないものもあります。環境志向やSDGsの流れと、生活に必要な”モノ”が不足している人もいるというジレンマが、空き家問題の根底にあります。
社会的価値と事業性を両立しながら、空き家に残る”モノ”や空き家に関わる”コト”の可能性を探求することは容易ではありません。しかし、津波で流されたまちに残った空き家に向き合うことで見えてくる可能性は必ずあると考えています。空き家を”まるごと”活用するとはどういうことか。一緒に考えてみませんか?

私たちはこんなチームです

ポジティブな過疎地を創る

NPO法人高田暮舎は「震災後、U・Iターンをする人が増え、この流れを一過性のものではなく面でとらえたい」と考え、2017年7月に発足しました。

移住を考えるポイントとなる『居=居場所』『職=仕事』『住=住まい』を中心にポータルサイトでの情報発信、空き家バンクの運営、移住コンシェルジュによる移住相談などを行っています。

スタッフの多くが移住者のため、自分で働き方をデザインしながら、陸前高田らしい暮らしを満喫しています。

インターン生へのメッセージ

副理事長/越戸 浩貴(コエトヒロタカ)

「地方で空き家の仕事をしています」と言うと「古民家のリノベですか?」と聞かれることがとても多いです。

確かに古い建物をリノベして新たな価値を創出することはとても大切なことです。ただ、空き家を資源にしたまちづくりの土台はもっと地道で、もっと面倒なものだと思います。夢見る立派な古民家なんて一握り。家ごとの事情や感情はこんがらがっているし、家の中は2トントラック5台以上にもなる処分対象の遺品たちで溢れている。そういう世界観です。

キラキラしていません、ドロドロしていたりベタベタしています。そういうところに時間と体力を使って向き合う。この泥くさい姿勢こそ、昨今の「まちづくり」や「地方創生」に足りないものだと信じて日々踏ん張っています。

分かりやすくかっこいいことは誰かがやります。だって今、既にかっこいいんだから。まだ誰もやっていないかっこよさをあなたと一緒につくれることを楽しみにしています。

プロフィール・・・1985年生まれ岩手県久慈市出身。特定非営利活動法人髙田暮舎理事、KESEN-AIRディレクター、気仙町けんか七夕祭保存連合会理事などを務める。
岩手大学大学院在籍時に東日本大震災を経験し、被災地支援の一環で陸前高田に関わる。
2013年に陸前高田に移住し、民泊修学旅行、企業研修誘致、移住定住促進、郷土芸能活性化、空き家対策などの事業を展開。
様々な復興事業に携わったが、近年は「残す」をテーマに展開。特に空き家に注力していて遺品整理、空き家管理、賃貸売買を軸にしている。一方で家と人の記憶をアート作品として制作する「家の記憶」プログラムも開始。
家好きがこうじて事業外でも個人的に3軒の空き家を扱っている。

団体概要
NPO法人高田暮舎
設立 2017年5月25日
代表者名 岡本 翔馬
従業員数 6名
WEBhttps://takatakurashi.jp/
住所 岩手県陸前高田市高田町字荒町33番地 陸前高田市チャレンジショップC-2
テーマ
まちづくり/建築・住・リノベーション
職種
企画・商品開発/新規事業
仕事内容
空き家を”まるごと”活用する事業を立案する

【ステップ1(現地活動)】
●業務補助を通じた事業理解、地域理解(1週目)
空き家に関する総合事業の業務補助を通じて、事業と地域への理解を深めます。業務補助の内容は多岐にわたります。(タイミングによって実施できない業務や、挙げていない業務が入る場合もあります)
・管理している空き家の清掃、点検等
・家財整理・遺品整理
・空き家利用を検討する方の内見同行
・家主からの相談対応見学 等
空き家に関わる一連の業務に携わることで、空き家事業の全体像(空き家の状況や家主のニーズが多様にあること、買取・引取・処分等を行う業者のことなど)を徐々に掴んでもらいます。
※総合事業の業務補助はステップ2以降も続きます

【ステップ2(現地活動)】
●社会的価値に重点を置いた、空き家まるごと活用案を考える(2〜3週目)
空き家まるごと活用案の検討を始めます。まずは下記要素を踏まえて、社会的価値のある仕組みをディスカッションしながら考え、事業設計書に落とし込みます。必要に応じて家財道具や建材などを有効活用できる方法、業者などをリサーチし、活用案に盛り込みましょう。
・家主のニーズに応えているか
・地域(住民、行政、業者等)にメリットがあるか
・利用ニーズはあるか
・高田暮舎のビジョンやミッションに合っているか

【ステップ3(現地活動またはオンライン活動)】
●事業性を加味し、事業設計書を完成させる(4〜5週目)
社会的価値のある仕組みがまとまってきたら、次は下記要素を踏まえて、事業性を加味したより現実的な事業設計を考えます。
・かかる費用や人的コスト
・コストを最小限に抑える工夫
・妥当かつ持続可能な価格設定
・利用者ターゲットの想定(どんな人を想定し、どれくらいの利用を見込めるか)
進捗と意向を踏まえて、現地活動を続けるかオンラインでディスカッションをしながら進めるか協議のうえ、事業設計書の完成を目指します。
完成した事業設計書をもとに、空き家まるごと活用案を高田暮舎内でプレゼンテーションします。インターン生のミッションはここまでですが、作成した事業設計書をもとに総合事業チームで引き続き検討を重ね、次年度の事業計画に盛り込みます。今後の事業計画の土台となる空き家まるごと活用案を一緒に作りましょう!
期待する成果
・社会的価値と事業性を考慮した空き家まるごと活用案を1つ以上立案(ステップ3まで進まなくとも、アイデアはなるべく複数立案することを期待します)
・総合事業チームを代表して、自信と責任を持って社内にプレゼンテーションすること
得られる経験
・空き家の現状を肌で感じ、課題と可能性を探求する経験
・現場に入ることから始めて事業設計に落とし込むまでの一連のプロセスを実践できる
・地方で暮らすことをリアルに経験し、魅力も大変さも実感することができる(元空き家の古民家でのシェア暮らしを予定しています)
対象となる人
・初対面の人とも積極的にコミュニケーションを取り、人との繋がりを大切にできる人
・自ら疑問や課題を見つけ出し、情報収集や「知ろう」とする行動を主体的に取れる人
・壁にぶつかってもへこたれず、フィードバックを受けながらアイデアを考えたりブラッシュアップができる人
活動条件
【期間】
<このプロジェクトは、オンライン+現地活動のハイブリッド型です>
令和4年2月上旬~3月下旬(予定) ※左記期間以外の活動を希望する場合は、企業と協議のうえ、期間を設定します(1ヶ月以上必須)
・全体で160時間程度活動してもらいます
・上記期間のうち、1〜3週目の3週間程度、現地活動を予定しています。4,5週目は協議のうえ、現地活動かオンライン活動かを検討します
※現地活動については、新型コロナウイルスの感染状況等によって、変更や中止になることがあります

【活動頻度】
週5日、1日4〜8時間程度 ※応相談

【活動時間】
受け入れ企業の通常業務時間内で1日4〜8時間程度、確保してもらいます
※活動の内容によっては、上記以外の日程・時間で活動することがあります
※平日9時からの朝会は原則参加(参加できない事情がある場合は応相談)

【宿泊】
陸前高田市内で宿泊(企業側で準備)

【参加条件】
自分用PCがあること、自宅にインターネット環境が整っていること
参加までに、インターンシップ活動が適用になる保険(損害賠償保険、傷害保険)への加入をお願いします

【参加までの流れ】
下記リンク先のwizHP『参加までの流れ』を確認ください
https://npowiz.org/wizintern/internflow

※このプロジェクト・活動内容についてのご質問・ご相談は、NPO法人wiz(担当:八田 連絡先:intern@npowiz.org)までお問い合わせください。
活動場所
現地:高田暮舎オフィス(岩手県陸前高田市高田町字荒町33番地 陸前高田市チャレンジショップC-2)、陸前高田市内
事前課題
有り(詳細はエントリー時に説明)

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